オフィスワーカーのドライアイ対策と眼科受診の目安

オフィスワーカーのドライアイ対策と眼科受診の目安

「パソコン作業を続けていると目が乾く」
「夕方になると目がかすんで、画面の文字が見えにくい」
「目薬を使っても、すぐに乾燥や疲れを感じる」

このような目の不調に悩んでいるオフィスワーカーの方は少なくありません。

長時間のパソコン作業に加え、エアコンによる空気の乾燥やコンタクトレンズの装用など、オフィスにはドライアイを悪化させる要因が数多くあります。

ドライアイは、単に「涙が少ない」「目が乾く」というだけの病気ではありません。涙の膜が不安定になることで、目の疲れや異物感、かすみ、見えにくさなどを引き起こし、仕事の集中力や作業効率にも影響することがあります。この記事では、オフィスワーカーにドライアイが起こりやすい理由や、職場で実践できる対策、眼科を受診する目安について、京橋駅・東京駅近くの「京橋いしづち眼科」が分かりやすく解説します。

目次

オフィスワーカーに多いドライアイとは?

ドライアイとは、さまざまな原因によって目の表面を覆う涙の膜(涙液層)が不安定になり、目の不快感や見え方の異常を生じる病気です。涙には、目の表面を乾燥や異物から守るだけでなく、角膜を滑らかに保ち、光を正しく取り込むための重要な役割があります。そのため、涙の膜が崩れやすくなると、目の表面が傷つくだけでなく、「目がかすむ」「ピントが合いにくい」といった視機能の低下につながることがあります。

ドライアイの症状は、「目が乾く」だけではありません。

次のような症状もドライアイによって起こることがあります。

・目が疲れやすい
・目がゴロゴロする
・目がかすむ
・ピントが合いにくい
・まぶしく感じる
・目が痛い、しみる
・目が赤い
・目やにが出る
・目が重い、開けにくい
・涙が必要以上に出る

乾燥しているのに涙が出ることを不思議に感じる方もいますが、目の表面が刺激されることで、反射的に涙が増える場合があります。

「乾いている感じはないからドライアイではない」と自己判断せず、症状が続く場合は眼科で原因を確認することが大切です。

オフィスで悪化しやすいドライアイの原因(まばたき減少・乾燥・コンタクト)と目の疲労を感じるオフィスワーカーの画像

オフィスでドライアイが悪化しやすい4つの理由

① パソコン画面への集中でまばたきが減る

パソコンやタブレットの画面を集中して見ていると、まばたきの回数が減少しやすくなります。まばたきには、涙を目の表面全体に広げ、安定した涙の膜を作る役割があります。まばたきが減ると涙が目の表面に行き渡らず、蒸発しやすくなります。資料作成やデータ入力、デザイン、プログラミングなど、画面を長時間見続ける業務では特に注意が必要です。

 ② エアコンによって空気が乾燥する

冷房や暖房が効いたオフィスは、湿度が低下しやすい環境です。特に、エアコンやサーキュレーターの風が顔に直接当たる席では、目の表面から涙が蒸発しやすくなります。夏場だけでなく、暖房を使用する冬場にもドライアイが悪化することがあります。

③ コンタクトレンズを長時間装用している

コンタクトレンズを装用すると、目の表面を覆っている涙の膜がレンズの表側と裏側に分かれ、不安定になりやすくなります。朝から夜まで長時間装用している方や、パソコン作業中に乾燥を感じる方は、装用時間やレンズの種類が目の状態に合っているか確認が必要です。

 ④ 画面の位置や明るさが合っていない

ディスプレイが目線より高い位置にあると、目を大きく開いた状態になり、涙が蒸発しやすくなります。また、画面への照明の映り込みや、周囲とディスプレイの明るさの差が大きい環境では、目の疲れが強くなることがあります。厚生労働省のガイドラインでは、ディスプレイを目から40cm以上離し、画面の上端が目の高さを超えない位置に調整することなどが示されています。

今日からできるドライアイ対策(レンズの見直し・目元ケア・生活習慣改善・定期受診)を図解した画像

オフィスで実践できるドライアイ対策

① 意識的にまばたきをする

画面を見ているときは、普段よりもまばたきが減っている可能性があります。作業の区切りごとに数回ゆっくりとまばたきをして、涙を目の表面全体に広げるよう意識しましょう。目を強く閉じる必要はありません。上まぶたと下まぶたをしっかり閉じることがポイントです。

② 連続作業を避け、こまめに目を休ませる

パソコン作業を長時間続ける場合は、画面を見続ける時間を減らし、途中で資料整理や電話対応など、別の作業を挟むことが大切です。厚生労働省のガイドラインでは、情報機器作業は1時間以内を一つの作業サイクルとし、サイクルの間に10~15分程度の作業休止時間を設け、サイクル中にも休憩を入れることが大切です。休憩中はスマートフォンを見るのではなく、遠くを見たり、立ち上がって体を動かしたりしましょう。

③ ディスプレイの位置を調整する

ディスプレイは目から40cm以上離し、画面の上端が目の高さを超えない位置に調整します。やや下向きの視線で画面を見られるようにすると、目の開く面積が小さくなり、涙の蒸発を抑えやすくなります。ノートパソコンを使用する場合は、外付けのキーボードやスタンドなどを活用し、無理のない姿勢を保ちましょう。

④ エアコンの風向きと湿度を見直す

エアコンの風が目に直接当たらないよう、席の位置や風向きを調整しましょう。職場の環境上、調整が難しい場合は、卓上加湿器や保湿用メガネを活用する方法もあります。ただし、加湿器は衛生状態を保ち、周囲の機器や書類への影響にも注意してください。

⑤ コンタクトレンズを休む時間を作る

乾燥やかすみを感じる日は、可能であればコンタクトレンズからメガネに切り替え、装用時間を短くしましょう。レンズを装用したまま眠ることや、定められた交換期間を超えて使用することは、角膜感染症などのリスクを高めます。コンタクトレンズ装用中に痛みや強い充血、目やに、視力低下が現れた場合は、すぐにレンズを外し、早めに眼科を受診してください。

 ⑥ まぶたを適度に温める

涙の表面には、蒸発を防ぐための油分が含まれています。この油分は、まぶたにある「マイボーム腺」から分泌されます。蒸しタオルや市販の温熱用アイマスクでまぶたを適度に温めることで、油分の分泌が改善し、症状が軽くなる場合があります。強い充血や腫れ、痛みがある場合は自己判断で温めず、眼科へご相談ください。

市販の目薬を使い続けても大丈夫?

軽い乾燥症状であれば、市販の人工涙液などで一時的に症状が和らぐことがあります。しかし、市販の目薬を使用してもすぐに症状が戻る場合や、使用回数が増えている場合は注意が必要です。目薬の種類によっては防腐剤が含まれており、頻繁に使用すると目の表面に負担がかかることがあります。また、充血を一時的に抑える成分が含まれる目薬を長期間使用すると、かえって充血が悪化する場合があります。コンタクトレンズの使用状況によって適した目薬は異なるため、自己判断で長期間使用せず、眼科医や薬剤師に相談しましょう。

「その症状、続くなら眼科へ相談(かすみ・痛み・充血は受診のサイン)」の文字と、医師の診察を受ける男性の画像

ドライアイで眼科を受診する目安

次のような状態がある場合は、一度眼科で検査を受けることをおすすめします。

早めの受診を検討したい症状

・目の乾きや疲れが数日以上続いている
・仕事中に目のかすみや見えにくさを繰り返す
・まばたきをしても、かすみが改善しない
・市販の目薬を使っても症状が改善しない
・目薬を一日に何度も使用している
・コンタクトレンズの装用がつらくなった
・目の不調によって仕事に集中できない
・目がゴロゴロする、しみる、痛い
・充血や目やにを伴っている

ドライアイと似た症状は、アレルギー性結膜炎や角膜炎、眼精疲労、コンタクトレンズ障害、度数の合っていない眼鏡などでも起こります。症状だけで原因を判断することは難しいため、繰り返す場合は眼科で目の表面や涙の状態を確認することが大切です。

できるだけ速やかに受診したい症状

次のような症状がある場合は、単なるドライアイではない可能性があります。

・突然、視力が低下した
・目に強い痛みがある
・白目が強く充血している
・強いまぶしさを感じる
・吐き気や嘔吐、激しい頭痛を伴う
・黒目の一部が白く濁っている
・大量の目やにが出る
・目に異物や薬品が入った
・コンタクトレンズ装用中に強い痛みが出た

強い眼痛や充血、視力低下、嘔吐などを伴う場合は、早めの眼科受診が推奨されています。特にコンタクトレンズ使用者の強い痛みや充血は、角膜感染症の可能性があるため注意が必要です。

眼科で行うドライアイの検査

眼科では、症状や生活環境、コンタクトレンズの使用状況などを確認したうえで、必要に応じて次のような検査を行います。

① 視力・屈折検査

目の疲れやかすみが、近視・遠視・乱視、老眼、眼鏡やコンタクトレンズの度数によって起きていないか確認します。

② 涙液層破壊時間検査

色素を使って涙の状態を観察し、まばたきの後に涙の膜が何秒で崩れ始めるかを調べます。日本の診断基準では、涙液層破壊時間が5秒以下で、目の不快感または見え方の異常がある場合に、ドライアイと診断されます。

③ 角膜・結膜の検査

細隙灯顕微鏡という機器を使用し、角膜や結膜に傷や炎症がないか確認します。ドライアイ以外の角膜疾患や結膜炎が隠れていないかを見分けるためにも重要な検査です。

④ 涙の分泌量やまぶたの状態の確認

必要に応じて、涙の分泌量を調べるシルマーテストや、マイボーム腺の詰まり、まぶたの炎症などを確認します。

⑤ 全身の検査

涙が少なくなる原因に全身の病気(シェーグレン症候群や膠原病)があることがあります。全身の病気を調べるために、採血検査をします。

ドライアイの主な治療方法

ドライアイの治療では、単に水分を補うだけでなく、涙のどの成分が不足しているのか、どのような原因で涙が不安定になっているのかを確認することが重要です。

① 点眼薬による治療

症状やドライアイのタイプに応じて、人工涙液やヒアルロン酸製剤、水分やムチンの分泌を促す点眼薬などを使用します。自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、目の状態に合った点眼薬を選択することで、症状の改善が期待できます。

② 涙点プラグ

シェーグレン症候群を有している場合など、点眼薬だけでは十分な改善が得られない場合、涙の排出口である「涙点」に小さな栓をして、涙を目の表面にとどめる治療を行うことがあります。# ③ 生活環境やコンタクトレンズの見直しパソコンの使用時間や作業環境、エアコンの風向き、コンタクトレンズの装用時間などを見直すことも治療の一部です。

症状に合わないコンタクトレンズを使用している場合は、レンズの種類や装用方法、眼鏡との使い分けについてもご提案します。

③ Tixel/IPL

マイボーム腺から油が出にくくてドライアイ症状をきたしているマイボーム腺機能不全には、TixelやIPLの機械を使って、マイボーム腺を活性化させて、油を出すことでドライアイ症状が改善します。

京橋・東京駅周辺でドライアイにお悩みなら「京橋いしづち眼科」へ

ドライアイは、目の乾きだけでなく、かすみ、異物感、痛み、充血、目の疲れなど、さまざまな症状を引き起こします。

また、症状の強さと目の表面の状態が必ずしも一致するとは限りません。

「検査では目の傷が少ないのに症状がつらい」
「涙は出ているのに、乾燥やかすみを感じる」

このようなケースもあるため、涙の量だけでなく、涙の安定性や角膜、結膜、まぶたの状態まで総合的に確認することが大切です。

京橋・八重洲・東京駅周辺で、パソコン作業による目の乾きや疲れにお悩みの方は、京橋いしづち眼科へご相談ください。

① 角膜疾患やドライアイの知見を持つ医師が診療

京橋いしづち眼科では、角膜疾患や眼感染症、コンタクトレンズ診療に関する専門的な知識を持つ医師が診療を行っています。目の状態を確認するだけでなく、パソコンやスマートフォンの使用時間、仕事内容、コンタクトレンズの装用状況、職場環境なども丁寧に伺います。検査結果と生活背景を踏まえ、一人ひとりに適した点眼治療やセルフケア、コンタクトレンズの使い方をご提案します。

② 京橋駅1番出口から徒歩1分、東京駅から徒歩6分

当院は、東京メトロ銀座線「京橋駅」1番出口から徒歩1分、JR各線「東京駅」八重洲南口から徒歩6分の場所にあります。京橋・八重洲・日本橋・銀座周辺で勤務されている方にも、お仕事帰りや休憩時間を利用して通院していただきやすい立地です。公式サイトでも、銀座線京橋駅1番出口から徒歩1分と案内されています。ドライアイは、一度症状が改善しても、パソコン作業やエアコン、季節の変化によって再び悪化することがあります。無理なく継続して受診できる眼科を選ぶことも大切です。

診療時間や所在地については、こちらの【診療時間・アクセス】ページをご確認ください。

③ 仕事や生活に合わせて分かりやすくご説明します

ドライアイについて、次のような疑問をお持ちではありませんか。

「目薬は一日に何回使えばよいのか」
「コンタクトレンズを続けても問題ないのか」
「仕事中に目が乾いたときはどうすればよいのか」
「市販の目薬を使い続けてもよいのか」

当院では、検査結果をもとに、症状の原因や治療方法、日常生活で注意したいポイントを分かりやすくご説明します。

目の乾きや疲れを「仕事だから仕方がない」と我慢せず、症状が長引く場合は早めに眼科を受診しましょう。

ドライアイの診察はWEBからご予約いただけます

目の乾燥やかすみ、目の疲れ、異物感などが続いている方は、WEBから診察をご予約いただけます。

予約ページでは「一般診察」と「コンタクトレンズ検診」の予約を受け付けています。ドライアイや目の乾燥について受診する場合は、通常「一般診察」からご予約ください。

WEB予約

ご希望の日時を選択し、必要事項をご入力ください。

京橋いしづち眼科のWEB予約はこちら

まとめ

オフィスワーカーのドライアイは、長時間のパソコン作業によるまばたきの減少や、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの長時間装用など、複数の原因が重なって起こることがあります。

職場では、次のような対策を意識しましょう。

・意識的にまばたきをする
・連続作業を避けて小休止を挟む
・ディスプレイを目から40cm以上離す
・エアコンの風を直接受けない
・コンタクトレンズを休む時間を作る
・症状に合わない目薬を使い続けない

セルフケアを行っても症状が改善しない場合や、かすみ、痛み、充血などを繰り返す場合は、ドライアイ以外の病気が隠れている可能性があります。

目の乾燥や疲れを「仕事だから仕方がない」と我慢せず、京橋駅1番出口から徒歩1分、東京駅八重洲南口から徒歩6分の「京橋いしづち眼科」までご相談ください。

参考文献・参考情報

・日本眼科学会「ドライアイ診療ガイドライン」 本眼科学会「ドライアイ」 ドライアイ研究会

https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/dryeye_guideline.pdf
・「ドライアイの定義と診断基準」 本眼科医会「ドライアイに悩む方へ―生活の注意と治療の目安―」 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」 

https://www.gankaikai.or.jp/health/52/index.html

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

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