オルソケラトロジーとは?メリットや費用を京橋の眼科が解説

手術しない視力矯正「オルソケラトロジー」の解説画像 - 京橋駅、東京駅の眼科|京橋いしづち眼科

はじめに
「朝起きたら、メガネもコンタクトレンズもつけずに街を歩けたらいいのに…」 「毎日のコンタクトレンズで目がゴロゴロする、ドライアイがつらい…」「子どもの視力がどんどん下がっていて心配…」

日常生活において、視力の低下は仕事やスポーツ、趣味の時間を妨げる大きな原因になり得ます。しかし、「レーシックなどの目の手術(外科手術)を受けるのは怖い」「日中にコンタクトレンズをつけるのがストレス」と感じている方は少なくありません。

そこで近年、手術をしない新しい視力矯正の選択肢として注目を集めているのが「オルソケラトロジー」です。

この記事では、オルソケラトロジーの基本的な仕組みから、気になるメリット・デメリット、費用感、治療の流れまでを、東京駅・京橋駅近くの眼科「京橋いしづち眼科」が分かりやすく解説します。
最後までご愛読いただけますと幸いです。

目次

オルソケラトロジーとは?寝ている間にできる視力矯正の仕組み

オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは、専用の高酸素透過性ハードコンタクトレンズを「就寝中」に装用することで、角膜の形状を一時的に変化させ、日中の視力を矯正する治療法です。「オルソ」は矯正、「ケラト」は角膜、「ロジー」は学問を意味しており、歴史としては数十年以上の実績がある、安全性が認められた医療行為です。

① 夜つける特殊なレンズで角膜の形状を一時的に変化させる

人間の目は、外から入ってきた光を「角膜」と「水晶体」で屈折させ、網膜というスクリーンの上でピントを合わせています。近視の方は、このピントが網膜の手前で結ばれてしまうため、遠くがぼやけて見えます。オルソケラトロジーで使用するレンズは、内側に特殊なカーブが施されています。眠っている間にこのレンズが角膜の中心部を優しく、かつ段階的に平ら(フラット)に変化させます。これにより、光の屈折率が変わり、ピントが網膜に合うようになります。

② 日中はレンズを外して裸眼で過ごせる

朝起きてレンズを外すと、角膜の形状はしばらくの間(通常は丸一日、人によってはそれ以上)フラットな状態を維持します。そのため、日中はメガネやコンタクトレンズを一切使わずに、裸眼で快適に過ごすことが可能になります。夕方や夜になっても、急激に視力が落ちるわけではありません。毎日(または数日おきに、医師の指示に従って)就寝時にレンズをつけることで、この良好な視力を維持し続けることができます。

③ レーシック(手術)との根本的な違い

「裸眼で過ごせるようになる」という点ではレーシック手術と似ていますが、その中身は根本的に異なります。最大のポイントは、「元の状態に戻せるかどうか(可逆性)」です。 レーシックはレーザーで角膜を削るため、一度手術を行うと元の状態に戻すことはできません。一方、オルソケラトロジーはレンズの装用を中止すれば、一定の期間を経て角膜は元の形状に戻ります。そのため、「もし自分に合わなかったら…」という不安が強い方でも、比較的始めやすい安心感があります。

寝ている間にレンズを装用し角膜の形状を整える、オルソケラトロジーの仕組みの解説図|京橋駅・東京駅の眼科|京橋いしづち眼科

オルソケラトロジーの3つのメリットと向いている人

オルソケラトロジーには、従来のコンタクトレンズやメガネ、手術による視力矯正にはない、独自のメリットが多数あります。

① 日中を裸眼で快適に過ごせる(スポーツやドライアイ対策に)

日中に何もつけなくてよいため、以下のような場面で絶大なメリットを発揮します。

  • 激しいスポーツ、マリンスポーツ(水泳やサーフィン):レンズがズレたり、水で流されたりする心配がありません。
  • ドライアイでお悩みの方:コンタクトレンズ装用で感じる目の乾きから解放されます。
  • ホコリや砂が舞う環境で働く方:コンタクトレンズと目の間にゴミが挟まって痛むストレスがなくなります。

② 手術が不要で、中止すれば角膜の形状が元に戻る安心感

前述の通り、外科的な手術を一切行いません。「目にメスやレーザーを入れるのがどうしても怖い」という方にとって、非常にハードルの低い選択肢となります。万が一トラブルがあった場合や、生活スタイルが変わってやめたいと思った時は、使用を中止するだけで元の状態に戻せます。

③ 子どもの近視進行を抑制する効果も期待できる

近年の研究において、オルソケラトロジーには「子どもの近視の進行を抑制する効果」があることも報告されています。 子どもの成長期は、眼球の奥行き(眼軸長)が伸びることで近視が進みやすい時期です。オルソケラトロジーのレンズを早期から装用することで、眼軸長の伸びを抑えられる可能性が示唆されており、お子様の将来の目の健康を守るためのアプローチとしても選ばれています。

④ オルソケラトロジーが向いている人の特徴

  • 軽度〜中等度の近視・乱視がある方
  • レーシックなどの外科手術に抵抗がある方
  • 格闘技や水泳など、日中にコンタクトレンズが使えないスポーツをしている方
  • 毎日の日中のコンタクトによる乾燥・不快感にお悩みの方
  • 近視の進行を抑えたい学童期のお子様(※保護者様の管理が必要です)

事前に確認しておきたい!オルソケラトロジーのデメリットとリスク

多くのメリットがあるオルソケラトロジーですが、もちろんデメリットや注意すべきリスクも存在します。これらを正しく理解することが、安全で快適な治療への第一歩です。

① 通常のコンタクト同様、毎日の丁寧なレンズケアと感染症リスクがある

夜間にレンズを装用するため、通常のハードコンタクトレンズと同様に、適切なレンズケア(洗浄・消毒)を徹底する必要があります。ケアを怠ると、感染性角膜炎(目の中に細菌やカビが繁殖する病気)を引き起こすリスクがあります。また、睡眠時間が極端に短い(4時間未満など)場合は、十分な矯正効果が得られないことがあります。

② 視力が安定するまでに数日〜数週間かかる場合がある

初めてレンズをつけてから、日中ずっと良い視力がキープできるようになるまでには、一定の期間が必要です。近視の度数や角膜の硬さによって個人差がありますが、一般的には数日から数週間かけて段階的に視力が安定していきます。治療初期は、夕方以降に少し視力が落ちてくるように感じることもあります。

③ 夜間のハロー・グレア(光が滲んで見える現象)が起こることがある

治療初期や暗い場所では、街灯や車のヘッドライトなどの光の周囲がぼやけて見えたり(ハロー)、眩しくギラギラと感じたり(グレア)することがあります。角膜の形状が変化する過程で起こる現象で、多くの場合は時間の経過とともに慣れていきますが、夜間に長時間運転をするお仕事の方などは注意が必要です。

④ 定期的な検診と、レンズの定期交換(費用)が必要になる

目の安全を守るため、治療開始後は「1週間後」「1ヶ月後」「3ヶ月後」といった具合に、定期的な眼科検診を受けることが必須となります。また、レンズは永久に使えるものではなく、毎日の使用による劣化や変形があるため、一般的に2〜3年程度での定期的なレンズ交換(別途費用)が推奨されています。

日中裸眼で過ごせる・手術不要・近視抑制効果など、オルソケラトロジーのメリットをまとめた解説図(京橋いしづち眼科)

オルソケラトロジーの費用と治療の流れ

① 保険適用外(自由診療)における費用の目安

オルソケラトロジーは、日本の公的医療保険が適用されない「自由診療(自費診療)」となります。 初期費用(両眼のレンズ代、一定期間の定期診察代、ケア用品などを含む)の相場は、一般的に15万円〜25万円前後(自由診療)となることが多いです。

※医療費控除の対象になる場合がありますので、確定申告の際は領収書を保管しておくことをおすすめします。

② 治療開始までの一般的なステップ

  1. 適応検査・カウンセリング 目の形状や視力、眼疾患の有無を詳細に調べ、オルソケラトロジーが適応可能かどうかを診断します。
  2. トライアル装用(お試し期間) 院内で実際にテストレンズを装用し、フィッティングや見え方を確認します。その後、多くの眼科では1週間〜2週間程度の「お試し装用期間」を設け、実際の生活環境で効果や装用感を体験していただきます。
  3. 本治療の開始・定期検診 お試し期間で問題がなければ、患者様専用のレンズを発注し、本治療へ移行します。その後は医師の指示に従い、定期検診へ通っていただきます。
オルソケラトロジー治療開始までの3ステップ(適応検査・トライアル・本治療)解説図 | 京橋いしづち眼科|京橋駅・東京駅の眼科

東京駅・京橋駅近くでオルソケラトロジー治療をお考えなら「京橋いしづち眼科」へ

オルソケラトロジーは、角膜の形状を変化させる特殊なコンタクトレンズ処方だからこそ、専門知識を持った医師のもとで行うことが重要です。

当院の理事長は、「日本コンタクトレンズ学会理事」や「日本角膜学会評議員」、さらにレンズケアやトラブル防止の鍵となる「日本眼感染症学会評議員」を務める専門家です。確かな知見に基づき、安全性を最優先にしたオルソケラトロジー治療をご提供しております。

① 銀座線京橋駅から徒歩1分、東京駅からも徒歩圏内の好アクセス

オルソケラトロジー治療を安全に続けるためには、定期的な検診への通いやすさが極めて重要です。 当院は、東京メトロ銀座線「京橋駅」から徒歩1分、さらにJR各線「東京駅」からも徒歩圏内という、通院に非常に便利な立地にございます。お仕事帰りや休日のショッピングのついでなど、無理なくスケジュールに合わせて通っていただけます。

② 患者様一人ひとりに寄り添う丁寧なカウンセリング

「本当に自分に合うのだろうか?」「子どもにハードレンズを扱わせるのは心配…」など、自由診療だからこそ、不安や疑問は尽きないかと思います。当院では、患者様や保護者様がご納得いただけるまで、メリットもデメリットも包み隠さず丁寧にご説明いたします。少しでもご興味がある方は、まずは適応検査からお気軽にご相談ください。

  • オルソケラトロジーを含む当院の自費診療メニューについては、こちらの【専門外来・自由診療】ページで詳しくご確認いただけます。

まとめ

オルソケラトロジーは、「日中を裸眼で過ごしたい」「手術は避けたい」「子どもの近視を抑えたい」という多くの願いを叶えられる可能性を持った画期的な治療法です。 適切なレンズケアと定期的な検診を守ることで、安心・安全に裸眼の快適さを手に入れることができます。

「もしかしたら、自分の生活が変わるかも」と思われた方は、ぜひ一度、京橋駅徒歩1分の「京橋いしづち眼科」までお気軽にお問い合わせください。皆様の快適な「見える生活」を、私たちは優しく全力でサポートいたします!

【参考文献】

・オルソケラトロジーガイドライン(第2版)

https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/orthokeratology_2edition.pdf

・日本オルソケラトロジーと特殊コンタクトレンズ協会

https://sos-j.com

・Medical DOC オルソケラトロジーとスポーツの相性は?メリットや適応条件、注意点を解説

メディカルドック
オルソケラトロジーとスポーツの相性は?メリットや適応条件、注意点を解説 | メディカルドック スポーツをする方にとって、視力の問題は競技パフォーマンスに直結する大切な課題で、眼鏡やコンタクトレンズに不便を感じながら運動している方は少なくありません。本記事...

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

目次