飛蚊症(視界に黒い点が見える)は放置していい?網膜剥離のリスクと受診の目安

飛蚊症の症状(視界に黒い点や糸くずが見える現象)や受診の目安について解説したアイキャッチイメージ

はじめに

「視界に黒い点が見える」
「糸くずや虫のようなものがふわふわ浮いて見える」
このような症状は飛蚊症(ひぶんしょう)と呼ばれます。多くの場合は加齢による変化などの生理的な飛蚊症で、緊急性は高くありません。しかし一方で、網膜裂孔網膜剥離硝子体出血など、早めの治療が必要な病気が隠れていることもあります。この記事では、飛蚊症の仕組みや種類、注意したい症状、眼科を受診すべき目安について、京橋駅徒歩1分・東京駅徒歩6分の京橋いしづち眼科がわかりやすく解説します。

最後までご覧頂けますと幸いです。


目次

飛蚊症とは?目の中で何が起きているのか

飛蚊症は、目の中にある硝子体(しょうしたい)という透明なゼリー状の組織に濁りが生じ、その影が網膜に映ることで起こります。目の中では、角膜や水晶体を通った光が網膜に届くことで、ものを見ることができます。硝子体は通常透明ですが、加齢や近視などの影響で変化が起こると、濁りや繊維の集まりができ、それが黒い点糸のようなもの虫が飛んでいるような影として見えることがあります。

硝子体の濁りが網膜に影を落とし、視界に黒い点や糸くずが見える飛蚊症の発生メカニズムを示した図解イメージ

飛蚊症には2種類あります

飛蚊症は大きく分けると、生理的飛蚊症病的飛蚊症の2つがあります。

種類内容緊急度
生理的飛蚊症加齢による硝子体の変化などが原因。経過観察でよいことが多い低い
病的飛蚊症網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などが原因高い

問題は、見え方だけでは両者の区別が難しいことです。
「前からあるから大丈夫だろう」と思っていても、危険な病気が隠れている場合があります。飛蚊症が気になったら、一度眼科で眼底検査を受けることが大切です。


生理的飛蚊症 ─ こんな特徴なら比較的安心

次のような特徴がある場合は、生理的飛蚊症である可能性があります。

  • 以前から同じような飛蚊症があり、数・形・量に大きな変化がない
  • 空や白い壁など明るい場所で見えやすく、暗い場所ではあまり気にならない
  • 視力低下視野の欠けを感じない
  • ふわふわ・ゆらゆらと動く糸状・繊維状の影として見える

生理的飛蚊症は、完全に消えるというよりも、時間の経過とともに気にならなくなることが少なくありません。
ただし、自己判断は難しいため、初めて気づいた場合や変化がある場合は受診をおすすめします。

生理的飛蚊症の主な特徴(変化が少ない、明るい場所で見える、視力低下がないなど)を示した解説イメージ

こんな症状は要注意 ─ 24〜48時間以内の受診が必要です

以下のような症状がある場合は、病的飛蚊症の可能性があり、早めの受診が必要です。

  • 飛蚊症が突然増えた
  • 稲妻のような光が見える(光視症)
  • 視野の一部が欠ける
  • 黒いカーテンがかかったように見える
  • 赤みがかった影や出血のようなものが見える
  • 視力が急に低下した

特に、「飛蚊症が急に増えた」+「光が見える」
という組み合わせは、網膜裂孔網膜剥離の初期症状としてみられることがあります。

網膜剥離は、放置すると視力に大きな影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ早く眼科を受診することが大切です。

飛蚊症の急増や光が見える症状など、早めの受診が必要な危険サインを示した解説イメージ

飛蚊症で考えられる主な病気

飛蚊症の背景には、以下のような病気が隠れていることがあります。

病気特徴
後部硝子体剥離加齢による自然な変化で、飛蚊症の原因として多い
網膜裂孔網膜に裂け目や穴が開いた状態
網膜剥離網膜がはがれる病気で、早急な対応が必要
硝子体出血出血が黒い影として見える
ぶどう膜炎炎症細胞が浮遊し、飛蚊症の原因になる

飛蚊症そのものは症状の名前ですが、その背景にある原因はさまざまです。
そのため、症状の有無だけでなく、眼底をしっかり確認する検査が重要になります。


眼科で行う検査

飛蚊症の原因を調べるために、眼科では散瞳眼底検査を行うことがあります。
これは、瞳孔を広げる点眼薬を使って、網膜のすみずみまで観察する検査です。

検査で確認すること

  • 網膜裂孔の有無
  • 網膜剥離の有無
  • 硝子体出血の有無
  • ぶどう膜炎など炎症の有無
  • 硝子体の変化の程度

検査時の注意点

散瞳後は数時間、まぶしさピントの合いにくさが出ることがあります。
そのため、受診当日は車やバイク、自転車での来院は避け、公共交通機関の利用がおすすめです。


京橋・東京駅周辺で飛蚊症が気になる方は「京橋いしづち眼科」へ

飛蚊症は、心配の少ない生理的変化であることも多い一方で、網膜裂孔や網膜剥離などのサインである可能性もあります。
特に「急に増えた」「光が見える」「視野が欠ける」といった変化がある場合は、早めに眼科で確認することが重要です。

① 京橋駅1番出口から徒歩1分、東京駅から徒歩6分の通いやすい立地

当院は、東京メトロ銀座線「京橋駅」1番出口から徒歩1分JR各線「東京駅」八重洲南口から徒歩6分の場所にあります。
京橋・八重洲・日本橋・銀座周辺でお勤めの方にも通いやすく、気になる症状があるときに早めに受診しやすい環境です。

② 一般眼科診療として飛蚊症のご相談に対応

「視界に黒い点が見える」
「最近、飛蚊症が増えた気がする」
「網膜剥離が心配」
このような症状に対して、診察・必要な検査を行い、原因を確認したうえで適切にご案内いたします。

③ 受診・ご予約はこちら

飛蚊症が気になる方は、一般診察でご予約ください。

WEB予約
https://kyobashi-ishizuchi-eye.mdja.jp/


よくある質問(FAQ)

Q1. 飛蚊症は自然に治りますか?

A. 生理的飛蚊症は、薬で完全に消すというより、時間とともに気になりにくくなることが多いです。ただし、急に変化した場合は病的な原因が隠れていることがあるため、受診をおすすめします。

Q2. 近視が強いと飛蚊症になりやすいですか?

A. はい。強い近視の方は、硝子体の変化や網膜のトラブルが起こりやすい傾向があります。飛蚊症が気になる場合は、早めの検査が安心です。

Q3. 飛蚊症に治療はありますか?

A. 生理的飛蚊症では経過観察となることが一般的です。
一方、網膜裂孔や網膜剥離など病的な原因が見つかった場合には、レーザー治療や手術などが必要になることがあります。

Q4. どのくらい急いで受診すればよいですか?

A. 「急に増えた」「光が見える」「視野が欠ける」「視力が落ちた」などの症状がある場合は、24〜48時間以内を目安に早めの受診をおすすめします。症状が強い場合は、できるだけ早くご相談ください。


まとめ

飛蚊症は、視界に黒い点や糸くずのようなものが見える症状で、多くは加齢による生理的な変化です。しかし、以下のような場合は注意が必要です。

  • 飛蚊症が急に増えた
  • 光が見える
  • 視野が欠ける
  • 視力が低下した

このような変化は、網膜裂孔網膜剥離などのサインである可能性があります。
「いつもの飛蚊症かな」と自己判断せず、不安がある場合は眼科で確認することが大切です。

京橋駅徒歩1分・東京駅徒歩6分の京橋いしづち眼科では、飛蚊症に関するご相談を一般診察で承っております。
気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。

【参考文献・参考情報】

・日本眼科学会 目の病気「飛蚊症」

https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=96

・日本眼科学会 目の病気「網膜剥離」

https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=50

・日本眼科医会 目についての健康情報

https://www.gankaikai.or.jp/health

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

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