
はじめに
「コンタクトレンズをつけると、資料の細かい字が読みにくい」「会議室のスクリーンは見えるのに、手元の書類へ目を移すとピントが合わない」「スマートフォンを少し離さないと文字が見えなくなった」このような変化を感じていませんか。
特に40代以降の管理職の方は、会議資料、パソコン、スマートフォン、会議室のモニターなど、異なる距離へ頻繁にピントを合わせる必要があります。遠くがよく見えるようにコンタクトレンズを装用している方ほど、手元の見えにくさを強く感じることもあります。これは、コンタクトレンズの度数が合っていない可能性もありますが、加齢によって近くへピントを合わせる力が低下する「老眼」が関係しているケースも少なくありません。老眼は一般的に40歳前後から自覚し始め、近くの細かい文字が読みづらい、遠くと近くのピント切り替えに時間がかかるといった症状が現れます。近視の方も老眼になりますが、遠くがよく見えるように矯正すると手元の見えにくさを自覚しやすくなります。
この記事では、コンタクトレンズを使用すると手元が見えづらくなる理由や、管理職・オフィスワーカーに適した老眼対策、眼科を受診する目安について、京橋駅1番出口から徒歩1分、東京駅から徒歩6分の「京橋いしづち眼科」が分かりやすく解説します。
最後までご愛読頂けますと幸いです。
老眼とは?
老眼とは、加齢によって目のピント調節力が低下し、近くのものが見えにくくなる状態です。目の中には、カメラのレンズに相当する「水晶体」があります。若い頃の水晶体は柔軟性があり、近くを見るときには厚くなり、遠くを見るときには薄くなることでピントを調節しています。しかし、加齢とともに水晶体の柔軟性や調節力が低下すると、近くの文字へピントを合わせにくくなります。老眼は病気というより、年齢に伴って誰にでも起こり得る生理的な変化です。
老眼で現れやすい症状
次のような症状は、老眼の始まりかもしれません。
・資料の細かい字が見えにくい
・スマートフォンを以前より離して見る
・暗い会議室や飲食店で文字が読みにくい
・パソコンから手元の資料へ視線を移すと、ピントが合うまで時間がかかる
・夕方になると手元がかすむ
・目の疲れ、頭痛、肩こりを感じる
・コンタクトレンズを外すと、近くが見やすくなる
・遠くはよく見えるが、近くの文字だけ見えにくい
老眼を我慢して細かい文字を見続けると、目の疲れや頭重感、頭痛、肩こりなどにつながることがあります。

コンタクトレンズをつけると手元が見えにくくなる理由
「コンタクトレンズを外すと資料が読めるのに、つけると見づらい」という方は少なくありません。
主に次の3つの理由が考えられます。
① 遠くがよく見える状態にすると老眼を自覚しやすい
近視の方は、もともと近くにピントが合いやすい状態です。コンタクトレンズを外すと、目の近くへ資料を持ってくることで文字を読めることがあります。一方、コンタクトレンズで遠くがはっきり見える状態に矯正すると、近くを見るために目の調節力をより多く使う必要があります。40代以降で調節力が低下している場合、遠くはよく見えても、資料やスマートフォンの文字にはピントが合いにくくなります。「近視の人は老眼にならない」ということはありません。近視の方も老眼になりますが、眼鏡やコンタクトレンズを外した状態では近くが見えるため、自覚するタイミングが遅れることがあります。
② コンタクトレンズの度数が強すぎる可能性がある
コンタクトレンズの度数が現在の目の状態に対して強すぎると、遠くはくっきり見えても、近くを見るときに余分な調節力が必要になります。
その結果、次のような症状が現れることがあります。
・資料の文字がぼやける
・近くを見ると目が疲れる
・夕方になるとピントが合わない
・頭痛や肩こりが起こる
・スマートフォンを長く見ていられない
ただし、「近くが見にくい=必ず度数が強い」とは限りません。
老眼の進行や乱視、左右の度数差、ドライアイ、コンタクトレンズのフィッティングなども関係するため、自己判断で度数を下げるのではなく、眼科で検査を受けることが重要です。コンタクトレンズは、目の状態、屈折の程度、仕事内容や生活環境を確認したうえで、適切な種類・フィッティング・度数を決定します。
③ ドライアイやレンズの乾燥が重なっている
パソコン画面を集中して見ていると、まばたきが減り、コンタクトレンズが乾燥しやすくなります。乾燥によってレンズの表面が不安定になると、遠くも近くも見え方が変動したり、文字がかすんだりすることがあります。特に、夕方になると見えにくい、まばたきをすると一時的にはっきり見える、目がゴロゴロするといった場合は、ドライアイが関係している可能性があります。コンタクトレンズ処方では、度数だけでなく、涙の量や角膜の状態、レンズの動きなどを確認することも大切です。特に年齢を重ねると涙の分泌量は減ると言われています。
「コンタクトの度数が強い」のか「老眼」なのか
症状だけで正確に判断することはできませんが、一つの目安として次の違いがあります。
老眼:40歳前後から徐々に手元が見えにくい。暗い場所や夕方に悪化しやすい
度数が強い:レンズを変更してから手元が見えにくい。近くを見ると強く疲れる
ドライアイ:見え方が時間帯やまばたきによって変動する
乱視・左右差:文字が二重に見える、にじむ、片目だけ見えにくい
白内障など:遠くも近くもかすむ、まぶしい、左右差がある
複数の原因が重なっている場合もあります。
たとえば、老眼に加えてコンタクトレンズの度数が強い場合や、遠近両用レンズを使っているものの乾燥によって見え方が安定しない場合などです。

管理職の方が老眼に気づきやすい場面
老眼自体が管理職の方だけに多いわけではありません。
ただし、40代以降の管理職層では、次のように異なる距離を繰り返し見る機会が多く、老眼の症状に気づきやすい傾向があります。
・会議資料の細かい文字が読みにくい
会議室のモニターや相手の顔は見えるものの、手元の資料へ視線を移すと文字がぼやけることがあります。資料を少し離したり、照明の明るい場所へ移動したりしないと読みにくい場合は、老眼の可能性があります。
・パソコンと紙資料の切り替えがつらい
パソコン画面は一般的に目から50~70cm程度離れていますが、紙の資料やスマートフォンは、それより近い位置で見ることが多くなります。見る距離が変わるたびにピント調節が必要になるため、老眼が始まると切り替えに時間がかかりやすくなります。
・名刺や契約書の文字が読みづらい
名刺、契約書、稟議書、決算資料など、文字が小さい書類は老眼の影響を受けやすいものです。特に照明が暗い会議室や会食の場では、瞳孔が広がってピントの合う範囲が狭くなるため、細かい文字をより見にくく感じることがあります。
・夕方になると判断スピードが落ちる
午前中は読めていた資料が、夕方になると見えにくくなることがあります。長時間のパソコン作業による眼精疲労やドライアイが加わり、ピント調節がさらに難しくなっている可能性があります。
コンタクトレンズ使用者の老眼対策
老眼の対策は一つではありません。
仕事内容、見る距離、運転の有無、装用時間などに応じて選ぶことが大切です。
① コンタクトレンズの度数を見直す
遠くを必要以上にはっきり見える状態にすると、手元が見えにくくなる場合があります。視力検査を行い、現在の度数が強すぎないか、左右のバランスが合っているかを確認します。ただし、単純に度数を弱めると、会議室のモニターや運転時の標識など、遠くが見にくくなる可能性があります。仕事で必要な距離を眼科医へ伝え、遠方視力と近方視力のバランスを確認しましょう。
② コンタクトレンズの上から老眼鏡をかける
遠くは現在のコンタクトレンズで矯正し、資料やスマートフォンを見るときだけ老眼鏡をかける方法です。遠くの見え方を維持しやすく、細かい資料を長時間確認する仕事にも向いています。老眼鏡を常にかける必要はなく、必要な場面だけ使用できます。ただし、市販の老眼鏡では左右が同じ度数に設定されていることが多いため、左右差や乱視がある方は眼科で度数を確認することをおすすめします。
③ 遠近両用コンタクトレンズを使用する
遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズに遠くを見る度数と近くを見る度数が組み込まれています。メガネをかけずに遠くと近くを見られることがメリットですが、装用した直後からすべての距離が完全に見えるとは限りません。慣れるまで時間がかかる場合や、暗い場所で細かい文字が見えにくい場合、遠方の鮮明さが少し低下する場合があります。会議、パソコン、資料、運転など、実際の生活に近い環境で見え方を確認しながら調整することが大切です。
④ 仕事用の眼鏡を使い分ける
パソコンや資料を見る時間が長い方には、中間距離から近距離を見やすくする「中近両用眼鏡」や、手元専用の眼鏡が適する場合があります。遠近両用眼鏡は、遠くから近くまで幅広い距離に対応できますが、それぞれの距離を見られる範囲が限られることがあります。長時間のデスクワークでは、仕事用の眼鏡と外出・運転用の眼鏡を分けた方が快適な場合もあります。生活スタイルや使用目的に合わせて処方することが重要です。
⑤ コンタクトレンズと眼鏡を使い分ける
外出や会議ではコンタクトレンズ、長時間の資料確認やパソコン作業では眼鏡というように、状況に合わせて使い分ける方法もあります。
コンタクトレンズだけで全距離を完璧に見ようとすると、遠方または手元の見え方を妥協しなければならないことがあります。何を最も見たいのかを整理して、無理のない方法を選びましょう。

自宅や職場でできる老眼対策
① 資料と目の距離を保つ
資料やスマートフォンを目へ近づけすぎると、より強い調節力が必要になります。文字サイズを大きくし、無理なく読める距離を保ちましょう。
② 手元を明るくする
老眼の初期は、明るい場所では読めても、暗い場所では文字が見えにくくなることがあります。会議室やデスクでは、室内照明だけでなく、手元を照らす照明も活用しましょう。
③ パソコンと資料の位置をそろえる
モニターと紙資料の距離が大きく異なると、視線を移すたびにピント調節が必要になります。書類スタンドなどを使用し、パソコン画面と資料の距離をできるだけ近づけると、目への負担を減らしやすくなります。
④ 見えにくい状態を我慢しない
文字を細めて見たり、顔を近づけたりして作業を続けると、目の疲れや頭痛、肩こりにつながることがあります。見え方に合ったコンタクトレンズや眼鏡を使用することが、仕事の効率を保つうえでも重要です。
眼科を受診する目安
次のような場合は、コンタクトレンズの度数や老眼の状態を確認するため、眼科を受診しましょう。
・コンタクトレンズをつけると資料が読みにくい
・スマートフォンを離さないと見えない
・夕方になると手元がかすむ
・遠くから近くへのピント切り替えに時間がかかる
・コンタクトレンズを外すと近くが見やすい
・目の疲れや頭痛、肩こりが続いている
・現在のコンタクトレンズを数年以上見直していない
・遠近両用コンタクトレンズを試したい
・仕事に合った眼鏡を作りたい
老眼だと思っていた症状の背景に、白内障、緑内障、眼底疾患などが隠れていることもあります。眼科では屈折検査や視力検査だけでなく、必要に応じて細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査、眼底検査などを行います。
次の症状がある場合は早めに受診してください
以下の症状は、一般的な老眼だけでは説明できない可能性があります。
・片目だけ急に見えにくくなった
・ものがゆがんで見える
・視野の一部が欠けている
・急激に視力が低下した
・黒い点や光が突然見えるようになった
・ものが二重に見える
・強い目の痛みや充血がある
このような場合は、「年齢のせい」「老眼だろう」と自己判断せず、早めに眼科へご相談ください。
眼科で行う検査
① 遠方・近方視力検査
遠くを見る視力だけでなく、資料やスマートフォンを見る距離での近方視力も確認します。
② 屈折検査
近視、遠視、乱視の程度を調べ、現在のコンタクトレンズの度数が適切か確認します。
③ 調節力・加入度数の確認
どの距離から文字が見えにくくなるかを確認し、近くを見るために必要な補助度数を調べます。
④ コンタクトレンズのフィッティング確認
レンズの位置や動き、角膜との適合状態、乾燥の有無などを確認します。
⑤ 目の病気がないか確認
細隙灯顕微鏡検査や眼圧検査などを行い、白内障、緑内障、角膜疾患などが隠れていないか確認します。
京橋・東京駅周辺で老眼やコンタクトレンズにお悩みなら「京橋いしづち眼科」へ
「遠くは見えるのに、資料の文字だけ読みにくい」
「コンタクトレンズの度数が強い気がする」
「老眼鏡をかけずに仕事を続けたい」
このようなお悩みは、患者様の年齢や度数だけでなく、仕事内容や日常生活で見る距離まで考えて調整することが大切です。
京橋いしづち眼科では、一般眼科診療に加え、コンタクトレンズ処方・眼鏡処方に対応しています。公式サイトでも、老眼がある方のコンタクトレンズや、近くが見えづらい方の眼鏡について相談を受け付けています。
① 仕事で必要な見え方を丁寧に確認
当院では、視力検査の数値だけでなく、患者様が普段どのような環境で目を使っているかを確認します。
・パソコン画面までの距離
・会議室のモニターを見る頻度
・資料やスマートフォンを見る時間
・車を運転するか
・コンタクトレンズを装用する時間
・どの距離を最も重視したいか
こうした情報を踏まえて、コンタクトレンズの度数調整、遠近両用コンタクトレンズ、眼鏡との併用などをご提案します。
② コンタクトレンズと眼鏡の両方を相談できる
遠近両用コンタクトレンズがすべての方に合うとは限りません。遠くの鮮明さを優先した方がよい方、資料の細かい文字を長時間見る方、夜間に運転する方など、仕事内容や生活環境によって適した方法は異なります。
複数の選択肢を比較しながら、ご自身が使いやすい方法を検討しましょう。
③ 京橋駅1番出口から徒歩1分、東京駅から徒歩6分
当院は、東京メトロ銀座線「京橋駅」1番出口から徒歩1分、都営浅草線「宝町駅」A4出口から徒歩2分の場所にあります。東京駅からも徒歩6分のため、京橋・八重洲・日本橋・銀座周辺で勤務されている方にも通院しやすい立地です。仕事中に資料が見えにくい、コンタクトレンズの度数が合わないと感じる方は、お気軽にご相談ください。
老眼・コンタクトレンズのご相談はWEBから予約できます。コンタクトレンズの度数変更や遠近両用レンズをご希望の方は、コンタクトレンズ処方の予約枠をご確認ください。
京橋いしづち眼科のWEB予約はこちら
https://kyobashi-ishizuchi-eye.mdja.jp
当院を初めて受診し、コンタクトレンズの処方や度数変更を希望される場合は、検査に時間がかかることがあります。公式サイトでは、初めてコンタクトレンズを処方される方は診療終了1時間前まで、装用歴があり当院で初めて処方を受ける方や度数変更を希望する方は、診療終了30分前までの受付と案内されています。
よくある質問
Q1.コンタクトレンズが強いと老眼になりますか?
コンタクトレンズの度数が強いことによって、老眼そのものが発症するわけではありません。ただし、遠くがよく見える状態へ強く矯正すると、手元を見るために必要な調節力が増え、老眼の症状を感じやすくなることがあります。
Q2.コンタクトレンズの度数を下げれば手元は見やすくなりますか?
度数を弱めることで、手元が見やすくなる場合はあります。一方で、遠くの視力が低下し、会議室のモニターや運転時の標識が見えにくくなる可能性があります。自己判断で度数を変更せず、遠くと近くの見え方を検査したうえで調整しましょう。
Q3.遠近両用コンタクトレンズなら、すぐに遠くも近くも見えますか?
遠近両用コンタクトレンズは、遠方と近方の両方を補助できますが、見え方に慣れるまで時間がかかることがあります。レンズの種類や加入度数によっても見え方が異なるため、実際に試しながら調整することが重要です。
Q4.老眼鏡と遠近両用コンタクトレンズはどちらがよいですか?
どちらが適しているかは、仕事内容や見る距離によって異なります。細かい資料を長時間読む場合は、コンタクトレンズの上から老眼鏡を使用する方が見やすいことがあります。メガネをかけずに日常生活を送りたい場合は、遠近両用コンタクトレンズが選択肢になります。
Q5.近視でも老眼になりますか?
近視の方も老眼になります。コンタクトレンズや眼鏡を外すと近くが見えるため、老眼を自覚しにくいだけで、加齢による調節力の低下は起こります。
Q6.老眼は治りますか?
老眼は加齢による調節力の低下であり、自然に元の状態へ戻るものではありません。ただし、コンタクトレンズや眼鏡を適切に調整することで、仕事や日常生活での見えにくさを改善できます。
まとめ
コンタクトレンズをつけると手元が見えにくくなる原因として、次のようなものが考えられます。
・加齢による老眼
・コンタクトレンズの度数が強い
・近視を遠方へしっかり矯正したことで老眼を自覚した
・ドライアイやレンズの乾燥
・乱視や左右の度数差
・白内障など、ほかの目の病気
特に40代以降で、会議資料やスマートフォンを離して見るようになった場合は、老眼が始まっている可能性があります。対策には、コンタクトレンズの度数調整、老眼鏡の併用、遠近両用コンタクトレンズ、仕事用眼鏡などがあります。どの方法が適しているかは、仕事内容や見る距離、遠方視力の必要性によって異なります。「遠くは見えるから問題ない」と我慢せず、仕事中の見え方に不便を感じたら、一度眼科で現在の度数と目の状態を確認しましょう。京橋いしづち眼科は、銀座線「京橋駅」1番出口から徒歩1分、東京駅から徒歩6分です。京橋・八重洲・日本橋・銀座周辺で、コンタクトレンズ装用時の手元の見えづらさや老眼にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・参考情報
・日本眼科学会「老視(老眼)」
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=36&utm_source=chatgpt.com
・日本眼科学会「手元が見にくい」
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=70&utm_source=chatgpt.com
・日本眼科医会「40代で始まる目の老化」
https://www.gankaikai.or.jp/health/37/?utm_source=chatgpt.com
・日本コンタクトレンズ協会「遠近両用コンタクトレンズ」
https://www.jcla.gr.jp/eyefrailty/?utm_source=chatgpt.com
・いしづち眼科

