ぶどう膜炎について

ぶどう膜炎ってどんな病気?

ぶどう膜炎とは、目の中にある「ぶどう膜」(虹彩・毛様体・脈絡膜の 3 つの組織の総称)に炎症が起こる病気の総称です。炎症が起こる部位によって「前部」「中間部」「後部」「汎(はん)ぶどう膜炎」に分類され、充血・痛み・かすみ・飛蚊症・視力低下など、部位によって現れる症状も異なります。最も頻度が高いのは虹彩に炎症が起こる前部ぶどう膜炎で、これは「虹彩炎」とも呼ばれます。虹彩炎についての症状や治療の詳細は、当院の虹彩炎ページでも詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

ぶどう膜炎とは、目の中にある「ぶどう膜」(虹彩・毛様体・脈絡膜の 3 つの組織の総称)に炎症が起こる病気の総称です。炎症が起こる部位によって「前部」「中間部」「後部」「汎(はん)ぶどう膜炎」に分類され、充血・痛み・かすみ・飛蚊症・視力低下など、部位によって現れる症状も異なります。最も頻度が高いのは虹彩に炎症が起こる前部ぶどう膜炎で、これは「虹彩炎」とも呼ばれます。虹彩炎についての症状や治療の詳細は、当院の虹彩炎ページでも詳しくご紹介していますので、下記リンクの虹彩炎ページをご覧ください。

ぶどう膜炎は全身疾患と関連している場合があり、再発しやすい病気でもあるため、原因の検索と継続的な管理が重要です。

ぶどう膜炎の主な症状と
セルフチェック

炎症が起こる部位によって症状の出方が異なります。以下のような症状がある場合はご相談ください。

  • 目が赤い、充血している
  • 目の痛み、まぶしさを感じる(前部に炎症がある場合に多い)
  • 急に飛蚊症が増えた、視界に浮遊物が見える(中間部・後部の炎症で多い)
  • 視界がかすむ、視力が落ちた
  • 症状が片目または両目に現れ、長引いたり繰り返したりする

ぶどう膜炎の原因について

代表的な原因は、「サルコイドーシス」「ベーチェット病」や「原田病」です。

どちらも、全身性の自己免疫疾患です。サルコイドーシスは、目や腎臓、心臓などの各臓器に、肉芽腫という腫瘤ができる疾患です。ベーチェット病はぶどう膜炎だけでなく、口腔内・陰部に潰瘍ができる疾患です。原田病は、メラニン色素を作るメラノサイトに、慢性的な炎症が起こる疾患です。

ぶどう膜炎の治療方法

主に免疫抑制剤を使った内科的治療で治します。ぶどう膜炎が軽い場合は、ステロイド剤点眼薬による治療を選択しますが、それを続けても改善されない場合、症状がコントロールできない場合は、ステロイド内服薬を処方します。ぶどう膜炎の完治は難しく、治療を受けた後でも副作用や症状の再燃、合併症などが起こりやすい疾患でもあります。それらを早期発見するためにも、定期的に検査を受けに受診していただくこともあります。治療を受けている間は、ステロイド剤の副作用と感染症の合併に気を付けてください。

当院で行うぶどう膜炎の検査

視力検査・眼圧検査

現在の視力と眼圧を確認し、合併症の有無も併せて評価します。

細隙灯顕微鏡検査

前房内の炎症細胞やフレアなど、前部の炎症の有無・程度を詳しく観察します。

眼底検査

中間部・後部に炎症が及んでいないか、散瞳薬を用いて網膜・脈絡膜の状態を確認します。

採血検査

原因となる全身疾患の有無を調べるため、必要に応じて採血を行います。

当院の診療方針
(紹介・医療連携について)

ぶどう膜炎は目の奥(ぶどう膜)に炎症が起きる病気で、主な症状として充血、痛み、かすみ、光をまぶしく感じる(羞明)などが現れます。特に「強膜炎(きょうまくえん)」を併発している場合は充血が強く、激しい痛みを伴うのが特徴です。当院では、患者様一人ひとりの目の中の炎症の状態(前部・中間部・後部)に合わせて、以下の検査および段階的な治療プランをご提案しています。

【検査】 採血による原因検索

ぶどう膜炎は背景に全身の免疫疾患などが隠れているケースがあるため、必要に応じて血液検査を行い、炎症の原因を詳しく調べます。

【治療】 点眼薬

比較的軽度な場合や基本の治療として、目の局所的な炎症を速やかに鎮めるステロイド点眼薬などを処方します。

【治療】 ステロイドテノン嚢下(のうか)注射

点眼治療を続けても十分な改善がみられない場合や、目の奥に強い炎症がある場合、目の専門的な部位(テノン嚢下)に直接ステロイドを注射して高い消炎効果を発揮させます。

【治療】 内服薬

炎症が強く症状のコントロールが困難な場合には、内科的治療として適切なステロイド内服薬などを処方し、しっかりと炎症を抑え込んでいきます。

ぶどう膜炎のQ&A

ぶどう膜炎と虹彩炎はどう違うのですか?

虹彩炎は、ぶどう膜炎のうち虹彩に炎症が起こる「前部ぶどう膜炎」のことで、ぶどう膜炎の中で最も頻度の高いタイプです。ぶどう膜炎は炎症の部位によって前部・中間部・後部・汎ぶどう膜炎に分類される、より広い病気の総称です。虹彩炎についての詳しい症状・治療は当院の虹彩炎ページもご覧ください。

ぶどう膜炎の原因は必ず分かるのですか?

検査を行っても原因がはっきりしないことは珍しくありません。その場合も、炎症を抑える治療を行うことで多くの方が改善します。

ぶどう膜炎を放置するとどうなりますか?

炎症が長引くと、緑内障や網膜剥離(滲出性網膜剥離)、黄斑浮腫などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。特に後部・汎ぶどう膜炎は視力への影響(失明のリスクなど)が非常に大きいため、放置せず早めに受診することが極めて大切です。

ぶどう膜炎は再発しますか?

再発しやすい病気の一つです。症状が落ち着いた後も、定期的な検査を受けることをおすすめします。

全身の病気が関係していると言われましたが、両方の治療が必要ですか

はい。
サルコイドーシスやベーチェット病など全身疾患が背景にある場合は、眼の治療と並行して、内科など他科での全身管理を続けることが再発予防にもつながります。当院では必要に応じて連携医療機関をご紹介します。

当院の受診について

「目が赤い」「飛蚊症が急に増えた」「視界がかすむ」といった症状に気づいたら、自己判断せず早めに京橋いしづち眼科にご相談ください。京橋・東京駅・日本橋・銀座エリアからアクセスしやすい立地で、大学病院でぶどう膜炎の専門外来を担当していた理事長が、採血による原因検索から治療まで丁寧に対応いたします。前部ぶどう膜炎(虹彩炎)に特化した内容は、虹彩炎ページでも詳しくご紹介しています。なお、症状が進行し手術や精密検査が必要と判断された場合は、責任を持って信頼できる連携医療機関をご紹介させていただきますので、どうぞご安心ください。

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

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