糖尿病黄斑浮腫について

糖尿病黄斑浮腫ってどんな病気?

糖尿病黄斑浮腫とは、糖尿病によって網膜の血管が傷つき、物を見る中心部である「黄斑」に水分(むくみ)がたまる病気です。糖尿病網膜症のどの病期でも起こりうるため、網膜全体の出血が少なくても、黄斑にむくみがあるだけで視力や見え方の質が大きく低下することがあります。「文字が読みにくくなった」「真ん中だけ歪んで見える」といった変化は、黄斑浮腫の代表的なサインです。早期に発見し適切な治療を行うことで、視力の維持・改善が期待できる病気ですので、症状に気づいたら早めにご相談ください。

糖尿病黄斑浮腫とは、糖尿病によって網膜の血管が傷つき、物を見る中心部である「黄斑」に水分(むくみ)がたまる病気です。糖尿病網膜症のどの病期でも起こりうるため、網膜全体の出血が少なくても、黄斑にむくみがあるだけで視力や見え方の質が大きく低下することがあります。「文字が読みにくくなった」「真ん中だけ歪んで見える」といった変化は、黄斑浮腫の代表的なサインです。早期に発見し適切な治療を行うことで、視力の維持・改善が期待できる病気ですので、症状に気づいたら早めにご相談ください。

糖尿病黄斑浮腫の
主な症状とセルフチェック

以下のような症状がある場合は、黄斑浮腫が起きている可能性があります。

  • 物を見る中心部だけがぼやける、歪んで見えにくい
  • 目が霞んで見える
  • 文字が読みにくくなった、新聞や本の文字が見えづらい
  • 色が薄く感じる、コントラストが分かりにくくなった

糖尿病黄斑浮腫の原因について

血管からの水分の漏出

高血糖により傷んだ網膜の血管は、もろくなって血液中の水分や脂質を漏れ出させてしまいます。この水分が黄斑にたまることで、むくみ(浮腫)が生じます。

VEGF(血管内皮増長因子)の増加

網膜が酸素不足になると、VEGF という物質が増え、血管からの水分漏出や新生血管の発生を促します。この VEGF を抑えることが、黄斑浮腫の治療の中心になります。

糖尿病黄斑浮腫の治療方法

当院では、状態に応じて以下の治療を行っています。検査から治療方針のご相談まで、できる限り通院の負担を抑えてご案内いたします。

抗 VEGF 薬の眼内注射

むくみの原因となる VEGF の働きを抑える薬剤を、眼内に直接注射する治療です。当院で実施しており、むくみの軽減と視力の維持・改善が期待できます。状態に応じて複数回の治療を行うことがあります。

血糖コントロール(内科との連携)

黄斑浮腫の背景にある糖尿病そのものの管理も重要です。内科の主治医と連携しながら、全身の状態に応じた治療を進めます。

レーザー治療(局所性のむくみに対して)

むくみの原因が限られた範囲にある場合は、その部位にレーザーを照射し、水分の漏出を抑える治療を行うこともあります。

硝子体手術(専門施設へご紹介)

むくみの原因が硝子体の牽引による場合など、手術が必要と判断したときは、信頼できる連携医療機関へ責任を持って速やかにご紹介いたします。

参照リンク:https://www.eylea.jp/ja/patient/dme/page06

当院で行う
糖尿病黄斑浮腫の検査

視力検査

現在の視力を確認し、治療効果の判定にも用います。

OCT(光干渉断層計)検査

黄斑部の断層画像を撮影し、むくみの範囲・程度・嚢腫の有無を詳細に評価します。糖尿病黄斑浮腫の診断・治療効果判定に欠かせない検査で、当日の検査結果をもとにその場で治療方針をご相談いただけます。

散瞳眼底検査

散瞳薬で瞳を広げ、網膜全体の出血や新生血管の有無を確認します。散瞳後は数時間ピントが合いにくくなるため、お車やバイクでの来院はお控えください。

当院の診療方針
(紹介・医療連携について)

OCT による的確な評価と分かりやすいご説明

OCT 検査の画像をお見せしながら、むくみの状態や治療の必要性を分かりやすくご説明し、
ご納得いただいた上で治療方針を決めていきます。

通院の負担に配慮した治療計画

抗 VEGF 治療は複数回の通院が必要になることが多いため、お仕事やご都合に合わせて無理のない通院スケジュールをご相談いただけます。

内科と連携した全身管理

糖尿病そのものの治療状況を内科の主治医と共有しながら、眼の治療を進めていきます。手術が必要な場合のスムーズな連携を行います。

手術が必要な場合のスムーズな連携

硝子体手術が必要な場合は、信頼できる連携医療機関へ責任を持ってご紹介し、術後の経過観察は当院で継続して対応いたします。

糖尿病黄斑浮腫のQ&A

抗 VEGF 注射は痛いですか?

麻酔の点眼を行った上で注射を行いますので、強い痛みを感じることは少ないです。当院では、できるだけ不安なく治療を受けていただけるよう、事前に処置の流れを丁寧にご説明しています。

注射は何回くらい必要ですか?

むくみの程度や治療への反応によって異なります。最初は集中して複数回行い、その後は状態を見ながら間隔を調整していくのが一般的です。OCT 検査の結果を確認しながら、お一人おひとりに合わせた治療計画をご提案します。

治療をすれば視力は元に戻りますか?

むくみが軽減することで視力が改善する方は多くいらっしゃいますが、すでに網膜の組織が傷んでいる場合は、完全に元の視力に戻らないこともあります。早期に発見し治療を始めることが、視力を維持・改善するために重要です。

糖尿病網膜症は軽いと言われましたが、黄斑浮腫だけ起こることはありますか?

はい。
黄斑浮腫は糖尿病網膜症のどの病期でも起こる可能性があります。網膜症自体が軽度でも、黄斑にむくみがあれば視力に大きく影響するため、見え方の変化があれば検査を受けることをおすすめします。

治療中、生活で気をつけることはありますか?

血糖・血圧のコントロールを良好に保つことが、治療効果を高め再発を防ぐ上で大切です。内科での治療と並行して、定期的な眼科受診を継続していただくことをおすすめします。

当院の受診について

「文字が読みにくくなった」「真ん中だけ歪んで見える」など、見え方の変化に気づいたら、自己判断せず早めに京橋いしづち眼科にご相談ください。京橋・東京駅・日本橋・銀座エリアからアクセスしやすい立地で、OCT 検査による精密な診断から抗 VEGF 治療まで、当院で一貫して対応いたします。手術が必要な場合は、信頼できる連携医療機関へ速やかにご紹介いたします。症状が進行し手術や精密検査が必要と判断された場合は、責任を持って信頼できる連携医療機関をご紹介させていただきますので、どうぞご安心ください。

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

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