目の疲れが休んでも取れない…その原因は眼鏡の度数かも?眼科で見つかる5つの原因を解説

休んでも取れない…その原因は眼鏡の度数かも?眼科で見つかる5つの原因を解説|京橋いしづち眼科(京橋駅徒歩1分・東京駅徒歩6分)

「目薬をさしても、一晩寝ても目の疲れが取れない」「仕事中の頭痛・肩こりが目のせいだとわかっているのに、何をしても改善しない」——このようなお悩みをお持ちの方が、東京駅・京橋周辺のオフィスで働くビジネスパーソンの中に非常に多くいらっしゃいます。

市販の目薬や蒸気アイマスクで症状が取れないのは、「根本的な原因」に対処できていないからかもしれません。眼科で診てみると、ほとんどの方に「眼鏡の度数が合っていない」「老眼が始まっている」「ドライアイ」「両眼の筋肉のバランスがずれている」など、具体的な原因が見つかります。

この記事では、休んでも取れない眼精疲労の「本当の原因」と、眼科でできる対処法を解説します。最後までご愛読頂けますと幸いです。

眼精疲労の原因と症状の連鎖。度数ズレ・老眼・ドライアイ・斜位が原因となり、目が余分な調節力を使うことで毛様体筋・眼筋の疲労が蓄積し、頭痛・肩こり・集中力低下などの症状が発生・目をかばう悪循環の図解
目次

「なぜ休んでも取れないのか」——根本原因が治療されていないから

アイマスクや休憩で一時的に楽になっても、翌日また同じ症状が繰り返される——これは、「原因が解消されていないから疲れが蓄積し続けている」状態です。代表的な根本原因を5つ解説します。

眼科で見つかる眼精疲労の5つの原因

① 眼鏡・コンタクトの度数が合っていない(最多原因)

「昔から同じ度数で使っている」「コンタクトは2年前に処方された」——近視・遠視・乱視の矯正が不十分な場合、目は常に「追加調節」しながら見ています。この余分な努力が毛様体筋の慢性的な疲労を招きます。

過矯正(度数が強すぎる)も眼精疲労の原因になります。「よく見えているから合っている」は必ずしも正しくありません。特に近視の過矯正は若い世代に多く、遠くはよく見えるが長時間使うと疲れる、という典型的なパターンを引き起こします。

② 老眼の未矯正・不完全矯正(40代以降に急増)

40歳を過ぎると水晶体の弾力が低下し、近くを見る「調節力」が落ちてきます。これが老眼(presbyopia)です。老眼鏡が必要な状態なのに使っていない・または度数が合っていない場合、目は無理やり調節しようとして疲弊します。

「老眼なんてまだ早い」「老眼鏡をかけると余計に老眼が進む気がする」——これらは誤解です。老眼鏡は症状を悪化させず、むしろ目の疲労を軽減します。40代で頭痛・肩こり・眼精疲労がひどい方は、老眼の検査を受けてみることをお勧めします。

③ ドライアイ(涙の量・質の問題)

涙の量が少ない・蒸発しやすい・質が悪い——ドライアイは眼精疲労の最大の伴走者です。涙が目の表面を均一に覆えないと、光が散乱して像がぼやけ、脳と目は常に「ピントを合わせ直す」努力を続けます。これが目の疲れと頭痛につながります。

ドライアイの特徴的なサイン:夕方になるほど症状が悪化する、エアコンの効いた部屋にいると急に悪くなる、コンタクトをつけていると特につらい、まばたきすると少し楽になる。

④ 斜位・輻輳不全(目のバランスの問題)

両眼を同じ方向に向け続ける「眼筋(がんきん)」のバランスが崩れている状態が「斜位(しゃい)」です。わずかなずれでも、脳は常に「両目の映像を一致させる」補正作業を続け、これが強い目の疲れ・頭痛を引き起こします。

一般的な視力検査では発見されにくく、専門的な「両眼視機能検査」が必要です。「病院で眼鏡を作り直しても眼精疲労が治らない」という方は、この検査を受けることを強くお勧めします。

⑤ 緑内障・白内障などの眼疾患(見逃さないために)

眼精疲労と似た症状は、緑内障・白内障・角膜疾患など他の眼疾患が原因のこともあります。特に「急に視力が落ちた」「視野の端が欠けている」「暗い場所でかすんで見える」という症状が加わる場合は要注意です。眼科での眼底検査・眼圧検査で除外診断が必要です。

両眼視機能検査についての解説画像。「両眼視機能検査とは?斜位や目のバランスを確認します」というテキストと、斜位・複視・眼精疲労のピクトグラム、視力・屈折検査機器で両眼のバランスを検査している視能訓練士・患者のイラスト

眼科に行くべきかの判断基準

次のどれかに当てはまる場合は眼科受診を
・市販の目薬・休息・アイマスクで1週間以上改善しない
・夕方になると毎日頭痛・肩こりが出る
・最近、眼鏡やコンタクトで見えにくいと感じることが増えた
・40歳を過ぎてから「近くが見えにくくなった」「目が疲れやすくなった」
・仕事中の集中力が落ちた
・ミスが増えた
・二重に見えることがある(複視)

眼科でできる検査と対応

① 視力・屈折検査 ─ 現在の眼鏡・コンタクトの度数が適切かを確認

② 調節力検査 ─ 近くを見る力(老眼の進行度)を測定

③ 涙液検査(TBUT・シルマーテスト)─ ドライアイの有無と重症度

④ 両眼視機能検査 ─ 斜位・輻輳不全の評価

⑤ 眼底・眼圧検査 ─ 緑内障・白内障など他疾患の除外

治療の例

度数の見直し・適切な眼鏡処方

原因が「度数ズレ・老眼」の場合、適切な眼鏡を作ることで劇的に改善するケースが多いです。「パソコン用の中距離専用レンズ」「遠近両用レンズ」「仕事用の室内用レンズ」など、ライフスタイルに合った処方を受けることが重要です。

ドライアイの点眼治療

ヒアルロン酸系の人工涙液に加え、ムチン分泌を増やす「ジクアホソル点眼薬」「レバミピド点眼薬」が有効なことが多いです。マイボーム腺機能不全が原因のドライアイにはホットアイマスクと点眼の組み合わせが効果的です。

プリズム眼鏡(斜位の場合)

斜位が原因の場合は、プリズムを組み込んだ特殊な眼鏡が非常に効果的です。「何をしても目が疲れる」という方の中に、プリズム眼鏡で劇的に改善する方がいます。

よくある質問

Q. 老眼鏡をかけると老眼が進むと聞いたが本当?
A. これは誤解です。老眼は水晶体の加齢変化で進行するため、老眼鏡の使用と進行速度は無関係です。むしろ老眼鏡を使わずに無理をすると、目の疲労が慢性化します。
Q. 眼鏡は作ったばかりなのになぜ度数が合わないの?
A. 眼鏡屋での度数測定は、眼科の精密検査とは異なる場合があります。特に調節力(近くを見る力)を緩めた状態(調節麻痺)での正確な屈折検査は眼科でなければできません。眼鏡の度数に問題を感じたら眼科で精密屈折検査を受けることをお勧めします。
Q. PC用メガネ(ブルーライトカット)は効果ある?
A. ブルーライトカットレンズで眼精疲労が改善するかどうかは、科学的に確立されていません(日本眼科学会)。PCレンズで楽になる方もいますが、「ブルーライトをカットすれば眼精疲労が治る」わけではなく、度数の調整・ドライアイ治療が先決です。

京橋・東京駅近くで眼精疲労にお悩みなら「京橋いしづち眼科」へ

「眼鏡を作り直しても改善しない」「市販の目薬では追いつかない」という方を多くご相談いただいています。当院では視力・屈折・調節力・ドライアイ・両眼視機能を含めた総合的な検査を行い、原因に応じた対応をご提案します。

東京メトロ銀座線「京橋駅」1番出口から徒歩1分、JR「東京駅」八重洲南口から徒歩6分。

まとめ

「休んでも取れない目の疲れ」は、眼鏡の度数ズレ・老眼・ドライアイ・斜位など具体的な原因が隠れていることがほとんどです。市販の目薬で対処しても根本原因がある限り、症状は繰り返します。

40歳以上の方で眼精疲労・頭痛・肩こりが続く場合、老眼の未矯正が主因のケースが非常に多いです。「まだ老眼は早い」と思わずに、一度眼科で調節力検査を受けてみることをお勧めします。

参考文献・参考情報
・日本眼科学会「眼精疲労」
https://www.nichigan.or.jp/

・厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf

・日本眼科学会「ブルーライトについての見解」
https://www.gankaikai.or.jp/info/20210414_bluelight.pdf

この記事の執筆者

略歴

1999年 愛媛大学医学部 卒業
2006年 愛媛大学大学院 医学研究科 修了
2008年 米国ハーバード大学スケペンス眼研究所 留学
2010年 愛媛大学医学部 眼科 助教
2013年 愛媛大学医学部 眼科 講師
2016年 シンガポール国立眼センター 留学
2016年 いしづち眼科 理事長
2018年 東邦大学医学部 眼疾患先端治療学寄附講座准教授
2025年 京橋いしづち眼科 理事長

認定, 所属学会

認定:日本眼科学会専門医 / 眼科PDT認定医 / ボトックス治療認定医 / 視覚障害者用補装具適合判定医師

所属学会:日本眼科学会, 日本眼感染症学会(評議員), 日本化学療法学会(評議員), 日本角膜学会(評議員), 日本コンタクトレンズ学会(理事), 日本感染症学会, 日本眼炎症学会

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